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あすかさん(20代)

気仙沼市大島→栗原市(Iターン)

団体職員(栗駒高原森林組合)

情熱×豊かな森と海をつなぐ仕事

気仙沼大島で生まれ育って、高校では毎日、船で通学。

大島の海や自然、生き物が好きで、いずれは地元に帰ってくるつもりで、北海道にある動物の専門学校に進み、卒業後、岩手県のサファリパークに3年間勤務しました。

飼育の仕事にやりがいを持ちつつも、自然やその保全という分野にも関心を持っていて、そんなときに栗駒高原森林組合の募集を見つけて応募。栗原市への移住を決意し、2020年9月に移りました。

 

私の今の役割は、苗木を植えてから30年ぐらいまでの間、木を大切に育てること。

植えた苗木が何事もなく育つように下刈りなどの管理をしたり、木の生育状況の観察やその土地の状態を把握することが必要だったり。

土壌の質はもちろん、太陽の光のあたり方によってうまく育たない木もあったりします。なので、1本の木を太くまっすぐ育てるためにはどうしたら良いか。日々山を歩きながら勉強しています。

 

私が生まれ育った大島は、古くから遠洋漁業の拠点で気仙沼湾の中にあります。

入り江では、牡蠣、ワカメや帆立などの養殖も盛んで、中でも牡蠣は、川が森から運んでくる養分がそのうま味や品質に大きく影響をもたらします。

地元には、森は海の恋人運動というのがあって、南三陸では漁師さんたちが森に木を植えるんです。

「海には山の栄養が大切」という考え方を小さい頃からずっと教わってきました。

今は海が見えないけど、山を育てることで地元の海にゆくゆくは帰っていくと信じています。だからこそ、栗原の森から地元の海を育む仕事に就けたことが何よりも嬉しいです。

 

私は、栗原に住んでまだ1年ですが、日々、栗原の自然や人に魅了されてます。

毎日の通勤の楽しみは車窓から眺める大自然。栗駒山の木々や広大な田園の色の移ろいを、ときには稲や木々の成長を観ながらの通勤が日課になっています。

栗原の人たちは、気仙沼から来た私をあたたかく迎えてくれて。まだ栗原の気候に慣れてないことも多くていろいろ気にかけてくれたり、そんな心遣いが嬉しいです。

農家さんからは野菜やお米のおすそ分けも多くいただき、中でもお米やズッキーニはホントに美味しいです。

この前、市の広報誌に載せていただいたのですが、歯医者さんに行ったら先生に見たよって言われて驚きました。笑

 

この栗原の豊富な自然を地元である気仙沼大島の方や多くの人たちに知ってほしいですね。興味を持ってもらえるきっかけは何でも良くて、育てた木から作った加工品から林業というものをイメージしてもらったり、山を感じてもらえたらいいなと思います。

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