情熱×海を大好きでいたいから
建設業の電気工事を経営している父の姿に影響され、大学から建築系の道を歩んできました。
大学進学を機に仙台へ行き、そのままゼネコン会社へ就職、男性ばかりの職場で現場監督として3年間勤めました。
とても好きな仕事なのですが、結婚や出産などの環境の変化や体力的なことを考えると続けていくことができるのかと漠然な不安がありました。
ちょうど3年が経つころに父から東松島の野蒜地区でマリンアクティビティを中心とする複合施設を作り、そこを私に任せることはできないかという話があり、Uターンを決めました。
最初は父が構想し、私がアドバイスをしていました。
野蒜地区は、特別名勝松島という景観を守るためのまちづくりルールがあります。
私たちの希望と景観保護のルールが合わず思うように構想が進まず、
施設の完成までに1年の予定が2年もかかりましたが、
そこにはたくさんの学びがありました。
そうして完成した亀岡ベースでは、マリンアクティビティとショップ、
カリフォルニア食堂、ドッグガーデンがあります。
もともと趣味でSUP(スタンドアップ・パドルボード)をしていたのですが、SUPに実際に触れられるお店が少ないのでもっとSUPを身近に感じていただけるお店にしたいと思っています。
私は正直、海が好きではありません。
一人でジェットスキーを運転して沖に出たとき、
津波の光景がフラッシュバックしたりして、怖いと思うときがあるのです。
震災を経験したからこそ、お客さんには海の楽しみと同時に怖さも伝えていかないといけないと常に感じています。一人で乗れるようになると、単独で海へ出るお客さんも増えてきますが、何かあったらお店に電話するように案内しています。
SUPツアーでは、安全管理のために船も並走させています。また、ポイントまで船で移動することもうちの特徴です。経費のかかることですが、なによりもお客さんの安全管理を第一に考えています。
施設は20代のスタッフで運営しています。集客には情報発信も大切ですが、『お客さんは人に集まる』という共通認識のもと、寄り添う接客を大切にしています。ドッグガーデンもあるのでワンちゃん連れのお客さんが多く、積極的に話しかけるように心がけています。
今後は亀岡ベースの場所を提供し、様々なワークショップやマルシェもやっていきたいと考えています。
海も山も近い東松島には、これから海水浴場もオープンして、イベントも増えていき将来に期待できると思っています!
亀岡ベースを仙台・松島から少し足を伸ばしてでも行きたくなるような魅力的な場所にして、東松島という場所を多くの人に知ってもらいたいので、スタッフと力を合わせて頑張ります!